
カメラ転売を始めようと調べていると、よく出てくるのが「メルカリ」と「eBay」。
でも実際のところ、**どっちを選べば儲かるのか?**って、ハッキリした答えがなかなか見つからないんですよね。
「手軽さならメルカリ?でも利益率はeBayの方が高いって聞くし…」
「英語や海外発送が不安だけど、eBayの方が売れるって本当?」
──そんなふうに悩んでいませんか?
実はこの2つ、プラットフォームとしての「方向性」が根本的に違います。
そして、利益の出し方・向いている人・注意点もまるで異なります。
この記事では、メルカリとeBay、それぞれのリアルな使い勝手や儲けやすさを、筆者自身の経験と事実ベースで比較しています。
「自分にとってどちらが合っているのか?」を判断できるよう、曖昧な表現や推測は一切排除しています。
「稼げる方を選びたい」「迷わず始めたい」という方は、ぜひ読み進めてみてください。
あなたにとっての最適な選択肢が、きっと見えてきます。
目次
なぜ今「メルカリ」と「eBay」がカメラ転売で注目されているのか?
中古カメラ市場は今、静かに“熱い”状況になっています。
特に国内ではメルカリ、海外ではeBayが、カメラ転売の主戦場として利用されている理由があります。
まず、背景として知っておくべきは「新品カメラの高騰」と「中古カメラの人気上昇」です。
半導体不足や円安の影響で、新品価格が上がった結果、「中古で十分」と考える人が増えました。しかもカメラは、モノによっては10年前の機種でも機能的に十分使える。これが中古の価値を押し上げています。
そして、そんな“需要のある市場”に対して、出品のしやすさという点で注目されているのが「メルカリ」です。スマホひとつで出品・発送まで完結でき、初心者でも始めやすい設計になっています。しかも、日本国内は中古カメラの在庫が豊富で、仕入れもしやすいのが特徴です。
一方のeBayは、主に海外の購入者に向けて販売できるグローバルマーケットです。日本製カメラは海外でも評価が高く、「ジャンク」扱いのような商品でも売れていくケースがあるほど。国内では値がつかないようなカメラでも、海外では「レア物」として高く売れることがあります。
つまり、
-
メルカリ → 国内の在庫をそのまま国内に回して「手軽に売る」
-
eBay → 国内の在庫を海外に向けて「高く売る」
という、まったく違うアプローチで稼げる可能性があるというわけです。
最近では「まずはメルカリで感覚を掴んでからeBayに移行する」という人も多く、どちらもカメラ転売と相性が良いプラットフォームとして注目されています。
メルカリ転売の現実|初心者でも扱いやすいが限界もある
メルカリは、カメラ転売初心者にとって最も始めやすいプラットフォームのひとつです。
理由は明確で、「出品が簡単」「売れるまでが早い」「スマホで完結する」から。
実際、初心者が初めて出品したカメラが、その日のうちに売れることも珍しくありません。
「転売ってもっと難しいと思ってたけど、意外とあっさり売れるんだな…」
という感想がよく聞かれるのも、このスピード感によるものでしょう。
ただし、実際に何件か売ってみると“限界”もすぐに見えてきます。
まず一つ目は価格競争が激しいということ。
メルカリは多くの出品者がいます。特に人気モデルや相場が安定しているカメラは、値下げ合戦になりがちです。結果的に、「利益が残りにくい」状況になりやすいのが現実です。
また、値下げ交渉の文化も根強く残っており、提示価格で即決されるケースはむしろ少数派。「○○円にしてくれませんか?」といったコメントへの対応も、地味にストレスになるという声もあります。
さらに、送料込みが基本という仕様も注意が必要です。
たとえばミラーレス一眼やフィルムカメラのセットなど、重量がある商品では、送料が利益を圧迫します。
この送料を甘く見積もると、「売れたけど利益ゼロだった…」という事態になりかねません。
加えて、利用者層が幅広いため、トラブルも起こりやすいです。
購入後に「思ってたのと違う」と言われたり、説明を読まずに買うユーザーも一定数います。説明文をどれだけ丁寧に書いても、商品理解が浅いユーザーとのやり取りに手を取られることも少なくありません。
メルカリは確かにスタートには向いていますが、
「薄利多売になりがち」「単価の低い商材が中心になる」「一つひとつに対応の手間がかかる」
といった“限界”を感じる場面が必ず出てきます。
つまり、「気軽に始められる」一方で、「本格的に稼ぐには物足りない」と感じるラインが、思ったより早くやってくるのがメルカリのリアルです。
eBay転売の現実|販路は広いが、参入ハードルは決して低くない
eBayは、日本ではあまり馴染みがないものの、世界中にユーザーを持つ巨大マーケットです。
特にカメラに関しては、「Made in Japan」の信頼性が強く、古いモデルでも海外では高額で取引されるケースがあります。
つまり、「日本では売れない」「メルカリだと値崩れしている」ような商品でも、eBayでは思わぬ値がつくことがある──これがeBay転売最大の魅力です。
たとえば古いNikonのフィルム一眼、外装が劣化したCONTAX、もはや国内では見向きもされないようなレンズでも、海外バイヤーからは「コレクターズアイテム」として価値を見出されることがあります。
ただし、ここからが重要です。
参入ハードルは決して低くありません。
まず、英語での出品・問い合わせ対応が基本になります。
Google翻訳を使えばどうにかなると思われがちですが、翻訳の微妙なニュアンスでトラブルに発展することもあります。特にカメラの状態説明は重要で、曖昧な表現が「届いたら壊れていた」「説明と違う」と誤解される原因になります。
さらに、配送と関税の問題も大きな壁です。
国や地域によって配送方法の選択肢が違い、関税や通関トラブルもゼロではありません。特に初めて国際発送をする人にとっては、送料計算・梱包・税金など、事前に調べておかないと対応できないことが多すぎます。
そしてもう一つ。最初はアカウント制限がかかっている点にも注意が必要です。
eBayは新規セラーに対して「月に○件までしか出品できない」などの制限を設けています。この制限を解除していくには、きちんとした販売実績と顧客対応が必要になります。つまり、「出せば売れる」とはいきません。
また、eBayでは送料・関税・返品対応をセラー側が一部負担する文化があるため、利益を計算する際は非常にシビアになります。
「売上は高いのに、手元に残る利益はそこまででもない」ということも起こりうるのがeBayです。
結論として、
eBayは「販路が世界」「単価が高い」「売れる幅が広い」という大きな強みがある一方で、
「言語」「配送」「制度面」の3つでつまずく可能性が高く、慣れるまでは利益を出すより**“仕組みを理解する時間”**に近い感覚です。
始める価値はありますが、「楽して儲かる」場所ではない──それがeBay転売のリアルです。
メルカリとeBayを「利益・手間・トラブル」で徹底比較
ここまで、メルカリとeBay、それぞれの特徴と実情を見てきました。
では、実際に「どちらが儲かるのか?」を判断するために、利益・作業の手間・トラブルの起きやすさの3点で比較してみましょう。
1. 利益が残りやすいのはどっち?
eBayの方が1件あたりの販売単価は高くなる傾向があります。特にフィルムカメラや日本製のオールドレンズなど、海外で評価されているジャンルは、国内相場よりも数千円〜数万円高く売れることもあります。
一方メルカリは、購入層が「コスパ重視」で、価格競争が起きやすいです。加えて送料込みが基本なので、利益を削りながら売っている出品者が多いのが現状です。
ただし、eBayは利益率が高くても、為替の変動や関税の扱い、国際送料の負担などがあるため、「売上の割に残る利益が少ない」と感じることもあります。
結論として、「1商品で大きく儲けたい」ならeBay、「低リスクで薄利多売」ならメルカリが向いています。
2. 作業時間と手間はどう違う?
メルカリは出品が簡単で、売れた後の発送もコンビニやメルカリ便で完結します。日本語でのやりとりなので、慣れれば1商品の手間はほぼストレスなしです。
eBayは出品時の英語表記、配送の準備、税関ラベルの記入など、やることが多く、「副業でやるには時間がかかりすぎる」と感じる人もいます。さらに、国ごとに配送事情が違うため、発送先によって対応が変わるのも面倒なポイントです。
つまり、「作業のしやすさ」では圧倒的にメルカリに軍配が上がります。
3. トラブル対応のしやすさは?
メルカリのトラブルは、主に「商品状態に関する認識の違い」「購入者の知識不足」「値下げ要求による煽り」などが中心です。対応自体は日本語でスムーズですが、メルカリ運営は購入者側を守る傾向が強いため、理不尽な返金対応になることもあります。
eBayでは、トラブルが発生した際に英語でのやり取りが必要で、かつバイヤーの言い分が優先されやすい傾向があります。たとえば「壊れていた」と言われると、返金+返品送料までこちらが負担せざるを得ないケースもあります。
どちらも“ユーザー優先”の仕組みである以上、ゼロにはできませんが、言語の壁があるぶん、eBayの方が心理的な負担は大きいと感じる人が多いです。
このように、利益ではeBayが一歩リードしますが、手間とトラブル対応の難しさを考慮するとメルカリも十分に選択肢になり得るというのが正直なところです。
結局のところ「自分にとって何を優先するか」が判断軸になります。
結局どっちが儲かる?稼ぎたい人が選ぶべきなのはコレ
「メルカリ vs eBay、結局どっちが儲かるのか?」
この問いに対する答えは、あなたの「稼ぎ方のスタイル」によって変わります。
まず結論から言えば、“1件あたりの利益”を最大化したい人にとってはeBayの方が儲かる可能性が高いです。
特に、カメラの価値や海外需要を理解している人であれば、日本では売れないモデルを高値で販売できることもあります。eBayでの転売は、いわば「価値を知っている人が得をする市場」と言えるでしょう。
一方で、「手間をかけずに、確実に利益を積み上げていきたい」ならメルカリが向いています。
相場がある程度読みやすく、発送や対応も国内で完結するため、初心者がつまづきにくいのが最大のメリットです。
実際、最初はメルカリで経験を積み、
-
カメラ知識
-
相場感
-
顧客対応スキル
を身につけたあと、eBayにステップアップするのが王道です。
また、「メルカリでは売れない在庫をeBayで高く売る」など、両方を併用して利益最大化している人も珍しくありません。
片方に絞る必要はなく、「得意な部分を活かして戦略的に使い分ける」ことが、結果的に儲かる近道です。
最後に強調しておきたいのは、「どちらを使っても、情報のアップデートを怠った時点で稼げなくなる」ということ。
ルールや仕様変更が頻繁にあるので、“今稼げているやり方”が明日も通用するとは限らないのが転売の世界です。
儲かるかどうかは、プラットフォームの問題ではなく、「どう向き合うか」。
それを見極めた上で、あなたにとってのベストな選択をしてみてください。
これから始める人へ|後悔しないために知っておくべきこと
カメラ転売をこれから始めようと思っている方に向けて、最初に知っておくべきことを率直にお伝えします。
やってみてから「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないために、以下の点は必ず頭に入れておくべきです。
まず一つ目は、「相場を調べずに仕入れをしない」こと。
これはメルカリでもeBayでも共通して言えることです。
中古カメラは、モデル名が一文字違うだけで価格が大きく変わることがあります。また、同じモデルでも「レンズ付き」「動作確認済み」「外装の状態」などで大きく相場が異なるため、事前のリサーチは必須です。
「安いから買ってみた」ではなく、
「いくらで売れるか」を見てから「いくらで仕入れるか」を決める
この順番を絶対に守ってください。
二つ目は、完璧を求めすぎないこと。
最初から写真の撮り方、説明文の書き方、梱包など、すべて完璧にこなす必要はありません。
実際、多くの出品者が、手探り状態のまま最初の一歩を踏み出しています。重要なのは「出してみて、反応を見ること」。売れなければ価格や説明を微調整すればいいし、売れたらそこから改善すればOKです。
三つ目は、どちらのプラットフォームも、いずれ「慣れ」が武器になるということ。
最初は誰でも時間がかかります。発送、顧客対応、出品作業。すべてに手間取るでしょう。
でも、5件、10件と繰り返すうちに、「写真はこれくらいでいい」「この商品は売れやすい」など、感覚が自然と身についていきます。
つまり、継続がもっとも強い差別化ポイントになるということです。
最後に、これは声を大にして伝えたいのですが──
「失敗しないこと」よりも「やってから学ぶこと」の方が圧倒的に価値があります。
売れないこともあります。赤字になることもあります。でもそれは、他の誰かのブログや動画を10時間見るより、たった1件の実体験の方が遥かに価値があるという証拠でもあります。
これから始めるなら、「完璧じゃなくていい、でもリサーチだけは手を抜かない」。
この姿勢でいれば、無駄な損は減らせますし、あなた自身の“転売スキル”は確実に積み上がっていきます。
まとめ|メルカリかeBayか、自分に合った稼ぎ方を見つけよう
今回の記事では、カメラ転売における「メルカリ vs eBay」の違いを、できる限りリアルな視点で比較してきました。
重要なのは、「どちらが優れているか」ではなく、自分にとってどちらが向いているかを見極めることです。
✅ 要点まとめ
-
メルカリは出品・発送がシンプルで、初心者向け。薄利多売になりやすいが手間は少ない。
-
eBayは海外需要を狙えて1件あたりの利益が高いが、言語・発送・制度面でのハードルがある。
-
両方のメリットを活かして「併用戦略」をとっている出品者も多い。
-
カメラ転売は“知識”と“経験”がそのまま利益に直結する分野。
-
情報収集と継続が「儲かる転売」に繋がる最大の武器になる。
利益を出したいと思うなら、まずは小さく始めて、早く改善することが何よりも大切です。
どちらのプラットフォームも、最初の一歩を踏み出せば見える景色が変わってきます。
この情報が、あなたにとって最適な選択と実行の後押しになれば幸いです。






